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トップ→装備→杖→杖/強化あり(属性杖、ドロップ以外)→闇の書 賢い人のお得なサイト | ハピタス 闇の書 ATK:120~130~135 DEF:5 スロット:1確認 DEX+5 闇魔法威力+20% 闇属性 ▼(ヒール系回復量-50%) ※☆精神力確認 ☆ヴェーテンデス Lv75(闇の館:BOSS)
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目が覚めると、そこは見知らぬ世界だった。 魔法少女リリカル☆なのは~NEXUS~ 第一話 『悪魔』 闇の書事件。ロストロギア、『闇の書(夜天の魔導書)』を巡る事件から一年が経とうとしていた。事件の中心人物だった 少女、八神はやては今では自力で歩けるまでに回復し(もっとも、まだ激しい運動はタブーだが)、家族である魔導 書の騎士達も、管理局の保護観察を受けながらも彼女と平和な日々を送っていた。 そんなある日の夜。 「今日はすき焼きやぁ。ヴィーダもお腹すかしてるやろなぁ」 「そうですね。あ、そうだ。帰りに皆のアイスを買っていきましょう」 「ええなぁそれ」 はやてと彼女の守護騎士の一人であるシャマルはゆっくりと鳴海市内を歩いていた。シャマルもまだあまり速く歩け ないはやてに合わせて気持ちゆったり歩いている。荷物は二人で半分ずつ。全部持つと言うシャマルをはやてが説得 して、半分ずつにするのは何時ものことだった。 ふと、はやては空を見上げた。頬に当たった冷たい感触。雪だ。またふわふわと降りてくる。 「……雪やなぁ」 「……そうですね」 二人はしんしんと降る柔らかな雪をしばらく見つめ続けた。彼女達にとって、雪とは特別な意味を持つものだから。 「(リィンフォース……今どこにおるんやろなぁ)」 一年前に旅立っていった一人の家族のことを思い、はやては少しだけ微笑んだ。 刹那、夜空を白い光が掠めた。 「あれ?流れ星?」 はやてが言った。シャマルもつられてそれを追う。だがその光が輝いたのは一瞬。もう見えるはずも無かった。 「願いこと、しましたか?」 「そんな余裕、あらへんよ」 「ほないこか」はやてとシャマルは手を繋いでその場を後にした。 「(今の光、本当に流れ星やったやろか……)」 心中、はやては首を捻っていた。今の光は魔導師が飛行する時に残す魔力の残光にも見えたからだ。 闇の書事件から一年が過ぎようとしていた十二月一日。一人の青年が漂着しているのが発見されて市の病院に運ばれ、 その明朝に行方を眩ましてから一週間後のことだった。 砂漠に覆われた世界。かつて、フェイト・テスタロッサ(現フェイト・T・ハラウオン)とはやての守護騎士、シグナムが 激突したこの地で今、管理局の精鋭達は己らの知る存在を遥かに超えたモノと交戦していた。それは静かに、しかし 確実に彼らに死を運ぼうとしている。 「く、くそぉっ!」 彼らとて管理局の精鋭。その強い自負があった。故に彼らはここで判断を誤る。 逃げておけばよかったのだ。形振り構わずに。この中の誰一人として、それに敵うはずがなかった。 「消えろぉっ!」 一人の魔導師が破れかぶれに魔道杖を振るった。他の魔導師もそれを見て、何とか自分を奮い立たせて『ソレ』に 立ち向かった。同時に繰り出される砲撃魔法。青の光の爆発が『ソレ』を吹き飛ばした。 「なっ!?」 かに見えた。あれだけの砲撃を受けたというのに、『ソレ』は確かに自分の足で立っていたのだ。 「こんな……馬鹿なことが……」 恐怖を一気に通り越させられて、絶望の底辺。その巨体が、彼ら管理局魔導師の自信と意地、全てを砕いて捨てた。 それは確かに人の形をしていた。しかし人ではない。 まず大きさが違う。それはまるで大型の傀儡兵のよう。 そしてそれは仮面を被っているようだった。人でいう口の部分の輪郭が、まるで笑っているようで。しかしその 微笑みは優しげでない。この世全てを哂うような皮肉げな微笑。頭頂部からは角のように突起が生え出ていた。 胸には黒い水晶体。 全身を覆う黒と赤の斑なツートン。それはかつて、ある世界でこう呼ばれていた。 悪魔―『ダーク・メフィスト』と。 『下らん、これがお前達、魔導師とやらの力か』 地の底から響いてくるような低い声。戦う意志をすっかり失っていた局員達をさらに追い詰める。彼らに許されることは ただ震えることだけである。 『まあ良い。最初からお前達には期待などしていない。人間の身で、私に対抗し得るはずがないのだから』 ダーク・メフィストは腕を胸の前で交差させた。その両腕に集う紫紺の妖光。炸裂音を発しながら増してゆくその光を前に しても、優秀なはずの管理局員達は身動き一つ取れなかった。あまりにも大きな力の壁を前にして、心と身体が麻痺してし まっていた。やはり彼らに残された道はただ死を待つことのみ……― 『諦めるな』 世界に、希望の光が射した。 ここが何処なのか、分からない。自分に残されたこの力が何を意味するのか分からない。あの時、確かに感じた はずだ。自分からあの溢れる力が抜けていくのを。だというのに今、身体を満たしているのは失ったはずの光の力。 一体何故?何の為に?この力はあるというのだろう。それはまだ分からない。それでも……。 「この力が有る限り、俺は退かない」 姫矢准は、再びエボルトラスターを天に振り上げた。贖罪の戦いはもう終わったのかもしれない。それでもまだ 宿命が告げていた。戦い続けろと。砂塵舞う地に降り立ち、立ち上がる銀(しろがね)の巨人。眼前に立ち塞がるの はかつての強敵。それに向かって彼の戦士は立ち向かう。 ウルトラマンネクサス・アンファンス、降臨。 ED『英雄』 次回予告 傷付き、倒れるウルトラマン。 『所詮は光の残り滓。お前にはやはり、輝く力は残されていなかったということだ』 再び闇を彷徨う姫矢。 「堕ちて来いよ姫矢。闇は、悪くないぜ」 「俺はお前とは違う!」 そして管理局も強大な敵の対応に追われることとなる。 『黒い巨人、鳴海市上空に出現!』 「なのはさん!フェイトさん!急いで!」 三人の魔法少女VS闇の巨人。 『人の身で、私と戦おうというのか』 次回、魔法少女リリカル☆なのは~NEXUS~ 第二話『暗黒』 「スターライトぉ!」 「プラズマザンバーぁ!」 「ラグナロクっ!」 『ブレイカー!!!』 前へ 目次へ 次へ
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第11話「兄弟の思い」 「ギャオオオォォォォォッ!!」 「くぅっ……なんて馬鹿力なんだい!!」 ドラゴリーの強力なパワーを前に、アルフが毒づいた。 先程、ムルチを惨殺した時点で薄々感じてはいたが、ドラゴリーの怪力は尋常じゃない。 チェーンバインドによる拘束を力ずくで破り、防壁による防御も強引に打ち砕く。 恐らくは、なのはが対峙していたレッドキングと互角以上。 しかもドラゴリーは、遠距離用の破壊光線も持ち合わせている。 一方それが乏しいアルフにとっては、こういったパワータイプの相手はかなり相性が悪い。 不幸中の幸いは、小回り面で完全に上回っている事だった。 アルフはヒットアンドウェイを基本に、真正面からはなるべく挑まずにいる。 「はああああぁぁぁぁぁぁっ!!」 拳に魔力を集中させ、後頭部へ全力で叩きつけた。 その衝撃で、ドラゴリーがよろける……ダメージは確実に通っている。 少し時間はかかるが、このままいけば何とか倒せそうである。 尤も、それには攻撃を回避し続けなければならないという問題はある。 相手の攻撃は、一発一発が大きい……一撃見舞われるだけで、形勢が一気に変わってしまうからだ。 「ギャオオオォォンッ!!」 ドラゴリーは大きく咆哮し、アルフ目掛けて拳を振り下ろしてきた。 アルフは即座にスピードを上げ、その一撃を回避。 拳は地へと打ち付けられ、莫大な量の砂塵が立ち上った。 アルフはその影に隠れ、ドラゴリーへと一気に接近。 この距離ならば、破壊光線はこない。 その腹部目掛けて、飛び蹴りを叩き込もうとする……が。 「ギャオォォ!!」 「なっ!?」 ドラゴリーが口を開き、火炎を放射してきた。 まさか、まだこちらに見せていない攻撃手段があったとは。 とっさにアルフは防壁を展開し、火炎放射を耐え切ろうとする。 しかし……防御の為に動きを止めてしまうのは、あまりに危険だった。 ドラゴリーは、この隙を狙い……全力の拳を叩きつけてきた。 ガシャン。 「キャアアァァァァァァァッ!?」 防壁が、音を立てて砕け散った。 アルフは後方へと大きくふっ飛ばされ、派手に地面に激突する。 そのまま、その身は砂の中に埋もれこんでしまった。 焼けた砂が肌を焼く。 早く脱出しなくてはと、アルフは上空へと飛翔。 砂の中から、何とか抜け出す……が。 「えっ……嘘!?」 脱出した彼女の目の前には、ドラゴリーの拳があった。 出てくる瞬間を、完全に狙われてしまっていた。 距離が近すぎる……防壁の展開が間に合わない。 アルフはとっさに腕を十字に組んでガードを取るが、これでどうにかできる筈も無い。 ここまでか……そう思い、彼女はたまらず目を閉じてしまう。 しかし……その瞬間だった。 ドゴォンッ!! 「ギィャアァァァァァァァァァァァァッ!!??」 「えっ……!?」 アルフに激突寸前だったドラゴリーの拳が、突然止まった。 よく見るとその肩からは、煙が生じている。 アルフもドラゴリーも、何が起こったのかまるで分からない。 しかし直後に、事態の意味を理解する。 ドラゴリーの背後に立つ……拳を突き出した、青い巨人の姿を見て。 アルフはすぐさまドラゴリーから離れ、その巨人の傍らへと近寄る。 「青い巨人……あんた、もしかしてメビウスが言ってた……ヒカリって奴?」 「ああ……メビウスの仲間だな。 何とか、助けられてよかった。」 ウルトラマンヒカリ。 かつてメビウスと共に地球を守り抜いた、青き光の巨人。 ゾフィーがメビウスの元に現れたのと同様に、彼もまたアルフを助けに現れたのだった。 アルフは彼の話を、メビウスから既に聞いていた。 メビウスすらも上回るかもしれない、強力な力を持ったウルトラマンと。 ドラゴリーはすぐに二人へと振り返り、破壊光線を両の瞳から放つ。 しかし、とっさにアルフが前に出て防壁を展開。 その攻撃を塞ぎ切ったのを見て、ヒカリは首を縦に振り彼女に礼を言う。 「ありがとう、助かったよ。」 「いいってこと、さっき助けられちゃったしね。 じゃあ、二人でとっととこいつをやっつけちゃおうじゃないの。」 「ああ……頼むぞ!!」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「キュオオオォォォンッ!!」 「くっ……!!」 バードンが大きく羽ばたき、突風を巻き起こす。 メビウスとゾフィーはしっかりと地面に足を突き、踏ん張ろうとする。 その二人の体が盾代わりとなって、なのはを羽ばたきの猛威から守っていた。 彼女は二人の御蔭で、受ける被害が少なくてすんでいる。 この隙にと、なのははカートリッジをロード。 迎撃に出るべく、周囲に魔力弾を発生させ始める……が。 なのはがそれを放つよりも早く、バードンが動いた。 強く地を蹴り、三人目掛けて真っ直ぐに滑空してきたのだ。 その嘴の狙う先は、ゾフィー。 まずは彼から始末するつもりらしい。 「ジュアアッ!!」 「ギュゥゥッ!?」 しかし、ゾフィーとてここであっさり敗北するほど愚かではない。 嘴が胸に突き刺さろうとしたその直前に、嘴を両手で掴みとったのだ。 突撃を阻止されたバードンは、ならばと大きく翼を羽ばたかせる。 ゾフィーをそのまま、上空へと持ち上げていったのだ。 「ジュアッ!?」 「ゾフィーさん!!」 『Accel Shooter』 この状況では、両手を離した瞬間に嘴で刺されてしまうだろう。 すぐになのはは、魔力弾を一斉に放った。 ここで注意しなければいけないのは、ゾフィーに命中させてはならないということ。 彼に当ててしまっては、元も子もない。 精神を集中させ、魔力弾を操作する……狙いは、飛行の要である翼。 「いっけぇぇぇぇっ!!」 「ギュオオォォッ!?」 攻撃は、見事に全弾命中した。 翼を撃たれたとあっては、バードンも現状を維持することは不可能……体勢を崩さざるをえない。 その瞬間を狙って、ゾフィーは嘴から両手を離した。 失速したバードンの嘴は、空しく空を切る。 契機……ゾフィーは、バードンの顎に蹴りを打ち込んだ。 バードンは空中へと打ち上げられ、そしてそのまま脳天から地面に激突する。 数秒遅れてゾフィーが着地……バードンが起き上がるのとほぼ同時に、右手を突き出し、その指先から蒼白い光を発射した。 Z光線―――かつてゾフィーがバードンと対峙した際に使った、必殺光線の一つである。 バゴォン!! 「キュオオオォォンッ!!」 爆発が起こり、羽根が飛び散った。 バードンは皮膚から黒煙を上げながら、悲鳴を上げる。 仕留め切ることこそ叶わなかったものの、確かなダメージは与えられている。 ならばと、メビウスが追撃にかかった。 まっすぐに飛び出し、その胴体に拳を打ち込む。 バードンはその攻撃に怯むも、すぐにメビウスへと翼で打ちかかった。 「ミライさん、伏せて!!」 「!!」 「キュオオォォ!!」 なのはの言葉を聞き、とっさにメビウスはその場に伏せた。 直後、バードンの翼が彼の頭上を掠める。 その次の瞬間……レイジングハートから、莫大な魔力光―――ディバインバスターが放たれた。 今度は先程までとは違い、本来の威力を取り戻している。 バードンは翼へともろにその直撃を喰らい、大きく吹っ飛ばされた。 「今だ!!」 なのはは、間髪いれずにバインド魔法を発動させた。 彼女は以前、ミライからウルトラマンが使う武器についての話をしてもらったことがあった。 そしてその時、彼は確かにいった。 その武器の内の一つ―――ウルトラマンタロウのキングブレスレットは、バードンを相手に絶大な効果を発揮したと。 タロウはかつてのバードン戦において、ブレスレットでバードンの嘴を縛るという奇策を取った。 それにより、バードンが放つ強力な火炎を封じ込んだのだ。 なのはが放ったバインドは、まさしくそれと同じ。 バードンの嘴を縛り上げ、しっかりと閉じさせたのである……これでは、もう火炎は使えない。 「よし……メビウス、離れろ!!」 「はい!!」 これで間合いを離せば、残る遠距離攻撃は羽ばたきだけ。 そしてその羽ばたきも……恐らく、先程までに比べて大幅に威力は落ちているに違いない。 アクセルシューター、Z光線、ディバインバスター。 ここまで使ってきた技の全ては、バードンの翼に集中して放ってきたのだ。 その翼は、今やかなり傷ついている……飛行して間合いを詰めてくるのも、容易では無いだろう。 「キュオオオォォン!!」 バードンは大きく翼を羽ばたかせ、突風を巻き起こそうとする。 だが……やはり、その勢いは衰えていた。 なのはでも、十分に耐え切る事が可能なレベル。 バードンは確実に弱っている……今こそが、撃破する最大のチャンスである。 三人は互いの顔を見て頷きあうと、トドメの一撃を放つべく行動に移った。 「ジュアアァッ!!」 勢いよく、ゾフィーが飛び出した。 風の勢いが無い今、バードンに近寄る事は容易い。 彼は上空へと飛び上がり、突風に逆らいながらバードンへと接近。 そのまま急降下し、その脳天へと蹴りの一撃を叩き込んだ。 バードンはその場に倒れこみ、脳天を押さえ悶えている。 それを合図に、なのはとメビウスが動く。 「ハァァァァァァァッ……!!」 「レイジングハート、カートリッジロード!!」 『Divine buster Extension』 メビウスがメビウスブレスのエネルギーを開放し、なのはがカートリッジをロードする。 それから僅かに遅れて、ゾフィーが両手の指先を己の胸元で合わせた。 その右手が、眩い光に包まれる。 直後……メビウスとなのはが、必殺の攻撃を打ちはなった。 「ディバイン……バスタアァァァァァァァァッ!!」 「セヤアアァァァァァァァッ!!」 メビュームシュートとディバインバスターが、バードンに直撃する。 バードンは呻き声を上げ、もがき苦しむ。 後もう一押しで、バードンを倒す事ができる。 そして、ゾフィーがそのもう一押しを打ち込むべく、動いた。 光り輝く右手を、バードン目掛けて真っ直ぐに突き出す……その右手から、轟音を上げて光が放出される。 ウルトラ兄弟最強の光線―――M87光線が、今放たれたのだ。 「ジュアアアァァッ!!」 メビウスとなのはが放った光線を、更に上回る破壊力。 その一撃を見て、なのはは驚きを隠せなかった。 もしかすると、スターライトブレイカー以上の破壊力があるかもしれない。 これが、ウルトラ兄弟長男の実力。 その直撃を受け、とうとうバードンは限界を迎えた。 大きく唸りを上げた後……爆発四散。 バードンは、ついに倒されたのだ。 なのはとメビウスが、喜び声を上げる。 そして、その後……二人は、ゾフィーと向き合った。 「ゾフィー兄さん……」 「メビウス……」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ハァァァッ!!」 「そこぉっ!!」 アルフとヒカリの拳が、ドラゴリーへと同時に叩き込まれた。 ドラゴリーは後ずさり、叫び声を上げる。 だが、ドラゴリーもそう簡単には倒されてくれない。 両腕を二人へと向け、そこからミサイルを放って反撃する。 アルフはとっさに、障壁を展開してそれを何とか防ぐ。 そしてヒカリは、右手のナイトブレスから、光り輝く剣―――ナイトビームブレードを出現させ、ミサイルを切り払った。 そのまま間合いを詰め、ブレードを真っ直ぐに振り下ろす。 メビウスのメビュームブレードを上回る、ヒカリ必殺の剣。 その一撃を受けて、ドラゴリーの右腕が見事に切り落とされた。 「ギャオォォォォンッ!!」 「今だっ!!」 「ああ!!」 ドラゴリーが片腕を失った今こそが、攻めに出る最大の契機。 アルフはチェーンバインドを発動させ、その身を縛りにかかった。 怪力を誇るドラゴリーならば、チェーンバインドから抜け出すのは本来容易。 しかし、それはあくまで両腕があればの話……片腕の力だけでは、難しかった。 ヒカリは剣を収め、そしてナイトブレスに手を添える。 ナイトブレスの力を解き放ち、敵へと浴びせる必殺の光線―――ナイトシュート。 ヒカリは腕を十字に組み、その一撃を放った。 メビウスのメビュームシュートとは対照的な、蒼い光。 そしてその威力は……メビュームシュート以上。 「ギャオオォォォンッ!!??」 直撃を受け、ドラゴリーが背中から倒れこむ。 そして直後……爆発し、消滅した。 その様子を見て、アルフはガッツポーズをとった。 ヒカリもそんな彼女を見て、頷く。 お互いの協力の御蔭で、この強敵に無事打ち勝つ事ができた。 二人はその事を、相手に感謝していた。 「ありがとう、ヒカリ……えっとさ。 あんたがこうしてここにいるって事は、ミライの事……?」 「ああ、メビウスが出したウルトラサインの御蔭で、見つけ出す事ができた。 メビウスの元にも、もう仲間は向かっている。」 「そうかい……あっと、こうしちゃいられなかったね。 悪い、ヒカリ……折角助けてもらったのにさ。」 「分かっている、待っている人がいるんだろう? 俺の事は気にせず、行ってやれ。」 「うん……ありがとうね!!」 アルフはフェイトの元へと駆けつけるべく、転移魔法を発動。 この世界から姿を消し、元の世界へと戻った。 ヒカリはそれを見届けると、その場にしゃがみこむ。 そして……バラバラにされたムルチの死骸を手に取った。 「水生生物のムルチが、こんな所にいるわけが無い。 やはりこれは、何かしらの改造を受けているに違いない。 ならば、ドラゴリーが現れたのを考えれば……全ての元凶は、あの悪魔か……!!」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『そうか……分かった。』 「ゾフィー兄さん……ヒカリは、何て言っていましたか?」 「やはり、異世界に現れた怪獣はヤプールが解き放ったものである可能性は高いそうだ。 ……予想していた以上に、事態は進んでいるようだな。」 ヒカリからのテレパシーを受け取り、ゾフィーは重い顔をする。 今、メビウスとなのはは、ゾフィーから全ての事情を聞かされていた。 先日、ゾフィーとヒカリの二人は、メビウスの捜索に当たっていた。 ヤプールとの決戦に臨んだ異次元世界。 その入り口だった地点を、重点的に二人は探していた。 しかし、メビウスの足跡は全く見当たらなかった。 捜索を開始してから、それなりの日にちが経つというのに、全くの進展が得られない。 最早、メビウスを見つけ出すのは不可能なのではなかろうか。 光の国には、そう思う者も中にはいたが……決して、ウルトラ兄弟達は諦めなかった。 最後まで諦めず、不可能を可能にする。 それこそが、ウルトラマンだからだ。 そして、その末……ついに彼等は、メビウスを見つけ出した。 崩壊した異次元世界の入り口から、かすかな光―――ウルトラサインが見えたのだ。 メビウスが、毎日欠かさずにウルトラサインを送り続けてくれた御蔭だった。 すぐさまゾフィーは、ヒカリを連れてその向こうへと飛んだ。 ゾフィーは、異世界へと渡る力を持つ数少ないウルトラマンの一人。 かつて、エースがヤプールとの決戦に望んだ際も、彼の御蔭で異世界へと渡ることが出来たのだ。 その為、彼等はメビウスの元へと駆けつけられ……そして話は、今に至る。 ちなみにゾフィーは、ウルトラサインの御蔭で全ての事情は把握しているので、話はスムーズに進めることが出来た。 「はい……ゾフィー兄さん、僕は……」 「分かっている……共に戦いたいというのだろう。」 「はい。 僕は、時空管理局の皆さんにとてもお世話になりました。 皆がいなきゃ、僕はこうしていられませんでした。 だから……一緒に、戦いたいんです。 闇の書の事も、ダイナの事も、ヤプールの事も……皆と協力して、解決したいんです!!」 メビウスの強い決意の言葉を聞き、ゾフィーは首を縦に振った。 助けられた恩は、返さなければならない。 きっと、自分も同じ立場ならそうするだろう。 それに……ダイナとヤプールという要素が出てきた今、これは自分達の問題でもあるのだ。 ゾフィーはなのはへと視線を向け、自分の意思を彼女へと告げた。 「メビウスの事を……よろしく頼む。」 「ゾフィーさん……はい!! こちらこそ、よろしくお願いします!! あ、自己紹介がまだでしたね……私はなのは、高町なのはです。」 「ありがとう、なのは。 メビウス、この世界での地球に関しては、このままお前と時空管理局に頼もう。 我々兄弟は、近辺の異世界の捜索に当たるつもりだ。」 「分かりました。」 闇の書を初めとする地球での問題は、メビウスと時空管理局が変わらず引き受ける。 そして、近辺世界の捜索はウルトラ兄弟達が当たる事となった。 レッドキングやバードンといった自分達の世界の怪獣が、異世界に現れるようになってしまった。 このまま、怪獣達を野放しには出来ない……被害が及ぶ前に、自分達ウルトラ兄弟が怪獣を撃破する必要がある。 それに、恐らくヤプールは近辺世界のどこかに潜んでいるに違いない。 ヤプールの撃破の為にも、自分達がやらなければならないのだ。 「リンディさん達に、帰ったら伝えませんとね。」 「うん……じゃあ、ゾフィー兄さん。 ヒカリや兄さん達に、よろしくお願いします。」 「ああ……気をつけるんだぞ。」 その後、なのはが術を発動させ、この異世界から離脱した。 それを見届けると、ゾフィーも空高く飛び上がっていった。 宇宙警備隊と、時空管理局。 今この時……二つの組織は、手を組んだのだ。 平和の為、共に戦い合う仲間として…… ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「よかったですね、ミライさん。」 「はい、ありがとうございます。」 数時間後、時空管理局本局。 帰還したなのは・ミライ・アルフの三人は、リンディ達と共に会議室にいた。 彼等はあの後、皆に異世界で起こった事の全てを説明した。 ヤプールが改造したと思われる怪獣が、異世界に解き放たれている事。 無事、ミライがゾフィーと再会できた事。 そして、ゾフィー達は今後異世界の捜索に当たってくれるという事。 話を聞き、リンディ達は大いに驚かされこそしたものの、全て承知した。 今回の事件は、かつてのPT事件とは比べ物にならない規模になっている。 宇宙警備隊の者達が協力してくれるというのは、願っても無いことであった。 直接会って話を出来なかったのが唯一残念ではあったが、目的は同じもの同士、いずれ再会は出来るだろう。 その後、リンディはフェイトの容態について説明を始めた。 「フェイトさんは、リンカーコアに大きな損傷を受けたけど……命に別状はないそうよ。」 「そうですか……よかったぁ。」 「そうですね……私と同じように、闇の書にリンカーコアを蒐集されちゃったんですね。」 「アースラが起動中でよかった。 御蔭で、なのはの時以上に素早く対処に回る事が出来たから。」 「だね……」 「……あの後、駐屯地中のシステムが全部、クラッキングでダウンしちゃって。 ごめんね……あたしの責任だ……!!」 エイミィは、今回の事件に対して深い責任を感じていた。 フェイトの救援を要請した後、何者かがハラオウン家中のシステムに侵入を仕掛けてきていたのだ。 その所為で、全てのシステムがダウン……一時的に、誰とも連絡が取れない状態になったのだ。 ミライ達が連絡を取る事が出来なかったのは、これが原因だった。 その後、エイミィは急いでシステムを復帰させ、本局への連絡を繋いだ。 丁度その時本局では、アースラの試運転の為にスタッフが大勢集まっていた為、迅速な対応を取る事が出来た。 「そんな、エイミィさんの責任じゃないですよ。」 「そうだよ……エイミィがすぐシステムを復帰させてくれた御蔭で、何とかなったんだしさ。 それに、仮面の男の映像だって何とか残せたわけだし……」 「けど……おかしいわね。 あのシステムは全部、本局で使われてるのと同じ物なのに……あんな頑丈なのに、外部から侵入できるのかしら?」 「そうなんですよ。 防壁も警報も素通りで、いきなりシステムをダウンさせるなんて……!!」 このクラッキングには、一つだけ腑に落ちないことがあった。 一体、どうやってあの厳重な防御を潜り抜け、システムを落としたのだろうか。 それも……一切の防御プログラムを、全く反応させずにという離れ業でである。 現在、防御システムはより強力なものへの組み換えを行っている。 再度の侵入だけは、どうあっても防がなくてはならない。 「それだけ、強力な技術者がいるってことですか?」 「組織立ってやってるのかもしれないね。 闇の書の守護騎士達か、仮面の男か、それともヤプールなのかは分からないけど……」 「タイミング的に、ヤプールの可能性が一番高いが……ミライさん、心当たりは?」 「あるにはあるんだ。 マケット怪獣っていって、怪獣のデータを実体化させて戦わせる技術なんだけど…… このマケット怪獣をネット上に出現させれば、ネットワークを侵略する事も可能なんだ。」 「怪獣のデータって……まあ、滅茶苦茶やばいウィルスってとこ?」 「そういうことになっちゃうね。 でも……これはGUYSのメテオールだから、ヤプールが持ってるとは思えないんだ。 もしかすると、僕みたいに体をデータ化させて、ネットワーク内に侵入できる超獣がいるのかもしれないけど……」 「体のデータ化……ミライ君って、そんなのまで出来るわけ?」 「はい、出来ますけど。」 さりげなく、かなり凄い能力について言ってのけた。 本当にウルトラマンというのは、人知を超えた力の持ち主である。 しかし、この話の御蔭で可能性は出てきた。 ヤプールによるクラッキングと考えるのが、現状では妥当な判断だろう。 「アレックス、アースラにはもう問題はないわよね?」 「はい、すぐに動かせます。」 「分かりました……予定より少し早いですけど、これよりアースラを司令部に戻します。 なのはさんは、御家の方も心配しているでしょうから、そろそろ帰らないとね。」 「あ、でも……」 「フェイトさんの事なら、大丈夫。 私達が見ているから……何かあったら、連絡するわ。」 「リンディさん……はい。」 駐屯地のシステムがクラッキングされるというアクシデントがあった以上、司令部はアースラに戻すのが妥当な判断である。 無論、それでフェイトの折角の学校生活を潰すという真似をするつもりはない。 出動待ちという形で、今まで通りの生活を送ってもらう予定である。 ミライも、彼女と同様の状態でいてもらおうと思う。 フェイトが回復するまでは少々時間もかかるだろうし、現状では彼が一番の戦力である。 「それじゃあ、私はこれで……」 『なのは、ちょっと待って。 少しだけ、話させてくれないかな?』 「あ……ユーノ君?」 なのはが帰還しようとした、その時だった。 無限書庫から回線を開き、ユーノが通信を入れてきたのだ。 彼がこうして連絡を入れてきたということは、闇の書についてなにかが判明したという事だろう。 なのはは足を止め、彼の話を聞くことにする。 「ユーノ、何か分かったんだな?」 『うん……ただ、分かったのは闇の書の事だけじゃないんだけどね。』 「え……ユーノ君、それってどういうことなの?」 『……ウルトラマンダイナの正体が、分かったんだ。 ミライさんの予想は当たってた……ダイナはやっぱり、異世界のウルトラマンだったんだ。』 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「助けてもらったって事で……いいのよね……?」 「少なくとも、奴が闇の書の完成を望んでいる事は確かだ……」 同時刻、八神家。 ヴォルケンリッター達とアスカは、今日の事に関して話をしていた。 突如として戦いの場に乱入し、そして自分達を助けていった仮面の男。 彼に関しては、あまりに謎が多すぎる……一体、何が目的であんな真似をしているのだろうか。 唯一分かっているのは、闇の書の完成を望んでいるという事実だけなのだが…… 「完成した闇の書を、利用しようとしているのかもしれんな。」 「ありえねぇ!! だって、完成した闇の書を奪ったって、主以外じゃ使えないんじゃん!!」 「完成した時点で、主は絶対的な力を得る。 脅迫や洗脳に、効果があるはずも無いしな……」 完成後の闇の書を扱えるのは、唯一主であるはやてのみ。 他のものがそれを利用するというのは、どう考えても不可能なのだ。 ならば、何故仮面の男が自分達の手助けをするのか……それが、全く分からない。 皆が考え込むが……その時だった。 アスカが、ある可能性に気付いて口を開いた。 「……もしかしてさ。 あの仮面の男……俺達と同じように、はやてちゃんを助けたいって思ってるんじゃないのか?」 「あいつ等が?」 「まあ、それだったらどうしてはやてちゃんの事を知ってるんだって話にはなっちゃうけど…… あ、あくまでこれは、もしもそうだったらいいなって願望だから。 結局のところ、どんなつもりなのかは分からないし……やっぱ、警戒は必要だよな。」 「……一応、この家の周囲には厳重に魔力結界は張ってあるから、はやてちゃんに危害が及ぶ事はないと思うけど……」 「念の為、シャマルは主の側からなるべく離れないようにしておいた方が良いだろうな。」 「うん……」 兎に角、厳重注意する以外に今は手が無い。 はやての身に何も起こらないよう、自分達で精一杯守り抜かなければならない。 皆はこれまで以上に、一層気を引き締めて事態に当たろうと決意する。 しかし、そんな中……ヴィータが不意に、口を開いた。 「あのさ……闇の書が完成して、はやてが強力な力を得て…… それで、はやては幸せになれるんだよな?」 「どうした?」 「闇の書の主は、絶対的な力を得る。 私達守護騎士が、それは一番よく分かっているでしょう?」 「そうなんだけどさ……私はなんか、なんか大事な事を忘れてる気がするんだ。」 「大事な事って……ヴィータちゃん、どうしたのさ。 急にそんなこと言い出しちゃって……」 「……実を言うと、急にってわけでもないんだ。 ちょっと前から、こんな風に考えちゃってて……」 「ちょっと前から……いつ頃からだ?」 「あの、変な怪獣が現れた時から。 あの辺から、何か嫌な感じがしてさ……」 「怪獣……確かメビウスは、あれをヤプールだとか呼んでたけど……」 以前、結界を打ち破って現れた怪獣―――ミサイル超獣ベロクロン。 あの謎の生物の御蔭で、自分達は無事逃げ延びられた。 だが……あれが出現した頃から、ヴィータは何か違和感を感じていたのだ。 そう、ヤプールという名前を聞いた……あの時から。 自分達は、もしかしたら何か大切な事を忘れているんじゃないかと。 (ヤプール……何なんだろう。 前にも、どこかで聞いた事があったような……) 戻る 目次へ 次へ
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第15話「ウルトラマンの資格」 「デュアッ!!」 話は一時間と数十分ほど遡り、ヴィータが双子怪獣に敗れ去ったのと、丁度同時刻。 彼女が向かったのとは別の世界において、ダイナもまた蒐集活動を行っていた。 彼の目前に立っているのは、巨大な原住生物。 その生物は、大きさに見合うだけの戦闘能力は持ち合わせており、その分魔力も期待できそうな相手であった。 それだけに……ダイナは、少々梃子摺っていた。 (思ったより、長引いちまった……一気に勝負をかけないと!!) 既にカラータイマーは点灯し始めている……残る時間は少ない。 早急に勝負をつけるべきだと判断し、ダイナは一度相手との間合いを開いた。 その直後、ダイナの体色が真紅へと変わり、そして全身の筋肉が増強される。 高い火力とパワーを以て、敵を一気に殲滅する。 そう判断して、ストロングスタイルへとタイプチェンジをしたのだ。 「オォォォォォッ!!」 ダイナは身を屈めた後、力強く地を蹴る。 その体勢のまま、相手へと勢いよく急接近し……相手の下腹部へと、強烈なショルダータックルをぶちかました。 人間で言う鳩尾に直撃したのだろうか。 原住生物は悲痛な叫び声を上げ、下腹部を押さえたまま前のめりになる。 相手に対して無防備な姿を晒す事となったその決定的な隙を、ダイナは見逃さない。 素早く、相手の両脇から胴体へと両腕を伸ばし、しっかりと抱きしめる。 そして、そのまま全力を込めて相手を持ち上げ…… 「デュアアアァァァァァッ!!」 勢いよく、脳天から地面へと叩きつけた。 豪快かつ強力な、必殺のパイルドライバー。 その衝撃により、周囲の土砂が上空へと舞い上がる。 それからしばしして、土砂が降り止んだ後。 ダイナはゆっくりと両腕を解放し……それと同時に、原住生物は地面にグッタリと倒れこんだ。 勝負は着いた……ダイナの勝利である。 『ふぅ……シャマルさん、今大丈夫?』 『あ、はい。 今、病院を出る所だから……もうちょっと待っててくださいね』 ダイナはシャマルへと念話を飛ばし、自分の元にこれないかと連絡を入れる。 ヴォルケンリッター達と違って、今のダイナにはリンカーコアを摘出する能力は無い。 いや、厳密に言えばあるにはあるのだが……『ストロングスタイルである今のダイナ』には、それが出来ないのだ。 一回の変身に着き、タイプチェンジは一度だけ……もう一つの、蒐集が可能なスタイルには今はなれない。 その為、他のヴォルケンリッターに頼る以外に蒐集の手段は無く、こうしてシャマルを頼ったわけである。 一度、変身を解いた後にすぐ再変身という手段もあるにはあるのだが……それは出来ればしたくなかった。 変身は体力をそれなりに消耗する為、短期間にそう何度も変身していれば、それだけであっという間に力を使い果たしてしまう。 最悪、その所為で不測の事態に対応出来なくなるという事態も起こりうる……それだけは避けたかった。 ちなみにシャマルに連絡を入れたのは、単純に一人だけ手が空いてそうだったからである。 『じゃあ、変身解いて待ってますから。 着いたら連絡お願いしますよ』 『分かりました』 シャマルとの連絡を終え、ダイナはすぐに変身を解こうとする。 普段ならば、変身を解く際には姿を見られない様注意を払ってからするのだが、今はそうする必要は一切無い。 そもそもこの世界には、人が一人もいないからだ。 その為、今のダイナには警戒心など全く無かった訳なのだが…… 「!?」 人間へ戻ろうとしていたその最中、ダイナは何者かの視線を感じ背後へと振り返る。 人はいないから、別に変身を解いても問題は無い……その、筈だった。 しかし……現実は違った。 何故なら……振り返った先には、確かに人がいたからだ。 (何で、こんな所に人が!? いや、それよりも……見られた!?) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「さて……鉄槌の騎士の方は、これで準備が整ったな」 丁度同時刻。 異次元空間にて、ヤプールはギラススピン打倒の為に奮闘しているヴィータの姿を眺めていた。 これで自分の思惑通りに事が運べば、ヴィータの魔力は今よりも更に高まる。 闇の書の完成は、間近となるが……ヤプールには、一つだけ不安材料があった。 ヤプールは視線を隣へと移し、そこへ映し出されている風景を眺める。 その風景の中に立っているのは、ヤプールにとって最大のイレギュラー。 ヴォルケンリッター達と行動を共にしていながらも、魔力を持たぬ存在。 しかしその戦闘力は、確実にヴォルケンリッターを超えているであろう戦士……ウルトラマンダイナである。 「出来る事ならば、完成の前に葬り去りたいものだな。 完成した闇の書相手に、勝てるとも思えんが……」 ヤプールは、早急にダイナの始末を行いたかった。 メビウスと違って、彼は全く得体が知れない相手である。 完成した闇の書を倒せるとは思えないが、万が一という事もある。 ウルトラマンを侮る事は出来ない……無敵と思われていた究極超獣や暗黒皇帝とて、彼等には敵わなかったのだ。 総力を挙げ、早急に始末をつけておきたい。 ヤプールは早速、ダイナがいる世界へと怪獣を送り込もうとする……が。 「むっ……!?」 その直前に、彼の目の思わぬ人物の姿が飛び込んできた。 ダイナから少しばかり離れた位置に立つ、一人の男。 ヤプールは、その人物の正体を知っていた。 彼にとっての仇敵が一人。 自分達の存在を追ってきた、光の戦士の一人……ヤプールの表情が、より険しくなる。 よもやこの様なタイミングで介入されようとは、思ってもみなかった。 「いや、だが……ダイナは闇の書側。 光の国の者達とは……」 しかしヤプールは、すぐに冷静さを取り戻して状況を整理する。 ダイナが闇の書の完成を目指していると言う事実を考えれば、事態は完全に自分達の不利というわけではない。 寧ろこれは……一種のチャンスかもしれない。 「……消耗した所を一気に叩けるか……?」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― (やべぇ……思いっきり、こっち見てるぞ……) アスカは額に冷や汗を浮かべながら、眼前の人物を見つめ続けていた……その男から、目を反らす事が出来ないでいた。 白髪頭で、少々皺の入った顔。 視力が悪いのだろうか、メガネをかけている。 その容姿から判断するに、初老と呼ぶには少し遅い年齢かもしれない。 しかし……彼には、老いを感じさせられない何かがあった。 (てか……そもそも、何でこの世界に人がいるんだ? ここって、誰も人間はいないって聞いてたのに……どうする? 話しかけるか、それともこのまま逃げるか……) 「……参ったな、驚いたよ」 「っ……!?」 どう行動すべきかを考えている内に、男に先手を打たれてしまった。 それが、アスカの焦りに更なる拍車をかける。 額に浮かぶ冷や汗が、頬を伝い地面へと落ちていく。 アスカは己の心臓の鼓動を押さえ込むかのように、胸へと片手を押し付けた。 明らかに、普段の倍は心臓が高鳴っている。 このままの状況を保ち続けていては、どうにかなってしまいそうである……何でもいい。 兎に角、場の空気を変えなければならない……アスカはそう感じ、思い切って口を開いた。 「……驚いたってのは……見てたんすよね?」 「ああ……巨人が怪獣と戦っているかと思えば、その巨人がいきなり人間になったのだからな。 驚くなという方が無理な話だ」 やはり、完全に見られていた。 自分がダイナであるという事を、知られてしまった。 胸を押さえる手の力が、自然と強まってしまう。 もしも、目の前の人物が管理局の人間ならば、これは最悪のケースとしか言いようが無い。 しかし……すぐにアスカは、その可能性が無い事に気付いた。 (あれ、でもこの人……今、巨人って俺の事言ったよな? 管理局の人なら、ウルトラマンって普通は呼ぶはずだし……てか、ダイナの事知ってるよな? それなのに、こんな風に何ともなさげにってことは……) 相手が管理局の人間なら、この反応はおかしい。 自分の事を警戒していないどころか、ウルトラマンという呼称すら使わない。 これはつまり……自分の事を知らないという事ではなかろうか。 人のいないこの世界にいる理由に関しては、恐らく他世界からの旅行者か何かなのかもしれない。 そう考えると、辻褄は合う。 アスカは己のその推理に納得し、そして大きく溜息をついた。 相手が管理局の人間でないのならば、まだ大分気が楽になる。 ならば後は……適当に本当らしい嘘をついて、誤魔化すのみ。 「あ~……今のは、変身魔法の一種なんすよ。 ああいう巨大な奴を相手に戦うには、やっぱ同じサイズでいかないとって思って」 「成る程、そういう事だったのか。 しかし、なら何故あんな怪獣を相手に戦っていたんだ?」 「それは……」 変身については誤魔化せたが、別の疑問をぶつけられ沈黙する。 確かにその通りである……相手からすれば、こんな人のいない世界で孤軍奮闘する理由が分からない。 無理に戦わずとも、逃げるなり何なり出来るのだから。 アスカはこれに、どう答えていいか分からなくなる。 まさか、闇の書の事を言うわけにはいかない。 だとすれば……強くなる為の特訓だとでも言うべきだろうか。 強引ではあるかもしれないが、通らなくはない……アスカはそう思い、口を開こうとする。 しかし……その瞬間だった。 「アスカさ~ん」 「あ、シャマルさん……」 「む……?」 二人の上空から、シャマルがやってきた。 何とも、絶妙なタイミングで来てくれたものだ。 アスカは、大きく安堵のため息をついた。 これならば、念話で相談しつつ嘘を考えられる。 十分、場を凌ぐ事は可能である……そう思っていた。 しかし……この直後。 目の前の男が、予想外過ぎる言葉を口にしてしまった。 「闇の書の……守護騎士……?」 「えっ!?」 アスカの表情が一変し、シャマルは硬直し動きを止めてしまう。 無理もない反応である。 いきなり己の正体を当てられてしまったのだ……驚くなという方がおかしい。 ましてや、ウルトラマンに関する知識は全くない相手なのにも関わらずである。 アスカは、一体どういうことなのかと困惑するが、そんな彼に素早くシャマルが念話をする。 『アスカさん、この人……誰なんですか? 私の事を知ってるって事は、もしかして管理局の……』 『いや、それが俺の事は知らないみたいなんすよね。 だから、管理局の人じゃないと思うんだけど……俺も今会ったばっかで。 一体何者なんかは……』 途中まで答えておいて、アスカはある重大な事実に気がついた。 考えてみれば、一番大事なことを聞いていなかった。 本来ならば真っ先に聞くべき事を、忘れてしまっていたのだ。 すぐにアスカは、男に対し尋ねる。 「……あなたは、一体何者なんですか?」 相手は一体何者なのか。 そう尋ねた後、アスカはリーフラッシャーをすぐに抜ける様、ポケットに手を伸ばす。 シャマルも臨戦態勢を取り、すぐにでも行動に移せるようにする。 返答次第では、攻撃もやむをえない……二人は息を呑み、男の次の言葉を待つ。 そして、しばしした後……男は、ゆっくりと口を開いた。 「……私は、色々な異世界を旅している。 闇の書の事は、その最中に聞いたんだ。 完成すれば、主に莫大な力を与える禁断の魔道書であり、その主には四人の守護騎士が着くと…… それで、話に聞いたのと君の容姿とが同じだったから、もしかしたらと思ったのだが……」 「え……?」 男の返答を聞き、アスカとシャマルは互いに顔を見合わせた。 自分達の予想に反し、相手は敵でも何でもなかった。 ただ単に、シャマルの事を知っているだけだったのだ。 考えてみれば、守護騎士は全員、闇の書と共に転生と再生を延々と繰り返す存在である。 その最中で、こうして一般人にも知られる可能性は十分あるのだ。 しかし……そうだとすると、やはり問題が一つある。 この男のいう闇の書の守護騎士とは、はやて以前の持ち主達に仕えていた自分達の事。 つまり……この男は、自分達を危険な存在だと認識しているのではなかろうかという事である。 もしそうだとしたら、最悪攻撃される可能性だってある。 シャマルは以前警戒を続けたまま、男の様子を伺う……だが。 そんな彼女の考えを、男は見事に裏切る回答をした。 「……話とは、どうも違うらしいな」 「え……?」 「闇の書の守護騎士とは、感情も何もない、ただ主の命令だけを忠実にこなす存在だと私は聞いていた。 だが……君は、話とは違う。 澄んだ良い目をしている……誰かを守りたいという思いを持った、優しい者だというのがよく分かるよ」 男は、シャマルが危険人物であるとは認識していなかった。 寧ろその逆……彼女がはやて以前の主の元にいた彼女とは、違うという事を見抜いていたのだ。 二人とも、開いた口が塞がらない。 先程からずっと、この目の前の男に考えを裏切られてばかりである。 それも、自分達にとって都合のいい方にばかり…… (一体、何なんだよ……?) 「……アスカと言ったな。 君が、今の闇の書の主なのか?」 「え、俺? いやいや、俺は違いますよ」 「なら、どうして彼女達と一緒にいるんだ?} 闇の書の主でないのなら、何故守護騎士達と行動を共にしているのか。 それは、至極当然の疑問である。 シャマルはアスカを心配しつつ、その視線を向ける。 相手は闇の書に対する知識を、少なからず持っているようである。 下手な答え方は出来ない……妙な誤解を生むような結果にだけはなって欲しくない。 しかし念話でアドバイスをしようにも、自分にも良い答え方が思いつかない……全ては、アスカの返答次第。 そして、ホンの数秒程経った後……アスカは、真剣な顔つきをして口を開いた。 「……守りたい子がいるんです。 皆にとって……俺にとっても、本当に大切な家族の一人なんです。 だから……闇の書が完成すれば、きっと……俺は、助けたいんです」 「アスカさん……」 アスカは、素直に真実を言った。 今の自分には、助けたいと思える者がいる。 守りたいと思える、大切な者がいる……そしてその願いを遂げる為には、闇の書の力が必要であると。 男はアスカの真剣な眼差しを見て、言葉を失った。 そこに宿りしは、迷いの無い強い決意……絶対に成し遂げようという覚悟。 そして、視線を少し逸らしてみれば、傍らに立つシャマルからもまた同じものを感じる事が出来た。 「……優しいんだな、君達は」 男の顔に微笑が浮かぶ。 シャマルも……そしてアスカも、大切な者を守りたいからこそ戦っていたのだ。 その真っ直ぐな気持ちは、正しく自分達が抱えているものと同じである。 彼等がどの様な人物なのかは、これではっきりした。 ならば……もう、これ以上隠し事をする必要は無い。 男は、決意を固め……アスカへと視線を戻した後、静かに口を開いた。 「大切な者を守る為に、己が出来る全てを賭ける……住む世界の違いこそあれど、我々は同じだ。 君もまた……立派な、ウルトラマンだ」 「えっ……!? ど、どうして……!!」 男の口から出た、予想外の一言……ウルトラマンという単語を聞き、アスカとシャマルは驚き目を見開いた。 ウルトラマンに関しては何も知らないとばかり思っていたのに……一体、どういう事なのか。 どうして、ウルトラマンの事を知っているのか。 アスカは男に対し、そう尋ねようとするが……寸での所で、その理由に気付いた。 考えてみれば、先程から自分達に都合がいいように予想を裏切られていたのは……こういう事である。 「……騙してたんすか?」 「……本当にすまない。 だが、どうしても確かめたかったんだ……果たして君達が、どの様な思いを抱いているのかを」 男は、アスカとシャマルに嘘をついていた。 ワザと、ウルトラマンの事を知らないかの様に振る舞い……彼等と話を出来る状況に持っていったのだ。 闇の書に関して口にしたことは、全て本当のことではあるのだが。 兎に角、話を出来た御蔭ではっきりと確認する事が出来た。 守護騎士やアスカ達の戦う理由を、その思いを。 そして……アスカが、ウルトラマンを名乗り戦う資格を持っているという事を。 「……自己紹介が遅れたな。 私はウルトラマン……地球での名は、ハヤタだ」 男―――ハヤタ=シンは、己の名を二人へと名乗った。 彼こそが、地球で最初にその呼び名をつけられた光の巨人。 全ての発端といっても過言ではない存在……ウルトラマンである。 「……ハヤタさんは、ウルトラマンメビウスの仲間なんですか?」 「ああ……メビウスは、我々ウルトラ兄弟の大切な弟だ。 私達もまた、メビウスと同じく闇の書の完成を阻止する為に戦っている……ダイナ、シャマル。 君達が悪意を持って戦っているのではないということは、はっきりと分かった。 ならば……私達も、君達の思いを汲みたいと思う。 闇の書を完成させずとも、君達が助けたいと願う者を助ける手段は無いか……それを探す時間をくれないか?」 ハヤタは二人の思いを汲んで、平和的な解決方法を探したいと答えた。 闇の書の力に頼らなければならぬほどの事となると、簡単に片付けられる問題ではないのは明らかである。 しかし、何か他に方法があるかもしれない……闇の書に頼るにはまだ早い。 きっと何か、探せば方法はある筈である。 それに……二人には伏せているが、ヤプールの存在もある。 もしも自分達の思っている通り、ヤプールの狙いが完成した闇の書にあるとしたら……闇の書を完成させる訳にはいかない。 そう思っての言葉であったのだが……二人は、それを受け入れなかった。 「……すみません、ハヤタさん。 そう考えてくれる事は嬉しいのですけど……」 「……例え、闇の書の力を利用しようとしている者がいるとしてもか?」 ハヤタは、闇の書を狙う者がいると二人へと話す。 悪意ある者に闇の書が渡った時の恐ろしさは、その側でずっといた彼等ならば分かっている筈である。 だから、この事実を聞けば止まってくれるかもしれないと思い口にした。 しかし……この時ハヤタは知らなかったが、彼等は既にその事実を認識してしまっていた。 その相手は、ヤプールではなく謎の仮面の男ではあるが……どちらにせよ、彼等はその危険性を承知の上で戦っているのだ。 ハヤタの言葉を聞いたところで、最早今更なのである……いや。 「……俺達には時間がないんだ。 もう……いつ死んじまっても、おかしくない状況なんだ。 他の方法を探している時間なんて、もうない……だから!!」 例え今更で無かったとしても、彼等は止められなかっただろう。 それ程までに……彼等のはやてを守りたいという思いは、強いのだから。 「ハヤタさん……俺達は、ここで止まるわけにはいかないんだ!!」 ここで止められるわけにはいかない……勝って罷り通る以外に、道は無い。 アスカはポケットからリーフラッシャーを抜き、真っ直ぐに構える。 ハヤタもそれを見て、懐へと手を伸ばす。 彼等の気持ちは痛いほどに分かる。 己もまた、大切な者を守りたいと思ったからこそ戦い続けてきたのだから。 しかし……だからこそ、彼等は止めなければならない。 これ以上、誰かを傷つけない為にも……大切な者達を守る為にも。 「それでも……私はその者の最期の時が来るまで、ギリギリまで方法を探し続ける。 最後まで諦めず、信じる心の強さが不可能を可能にする……それが、ウルトラマンだ!!」 ハヤタは懐から、己の変身道具―――ベータカプセルを抜き、天高く掲げた。 そして、そのスイッチを入れると同時に……周囲に閃光が走った。 アスカとシャマルは、その眩さに一瞬瞳を閉じるが……アスカはすぐにハヤタへと向き直り、リーフラッシャーを起動させる。 「ダイナアアァァァァァァァァァッ!!!」 リーフラッシャーが光を発し、アスカの体を包み込む。 両者が放つ光は、辺り一面をこの上なく明るく照らし……やがて光が消え去った時。 その場には……二人の戦士が立っていた。 ウルトラマンダイナと……そして、ウルトラマンが。 シャマルがいる事に対する配慮だろうか、二人とも巨大化はしていない。 二対一という状況でこそあるが……正々堂々と戦いたいと思い、敢えてこうしたのだ。 「……いくぞ、ダイナ、シャマル!!」 戻る 目次へ 次へ
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闇の書 4:0 ダメージ判定 縦ライン1つにいる全てのユニットをデリートする。
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#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (D_story.png) ことのはじまり 200X年、東京原宿小学校6年生の教室――― ジン、アキラ、レナは、不思議なことを探すのが大好きな幼なじみの3人組。ある日、3人は不思議な転校生・亜美(アミ)と一緒に「図鑑」を発見した。そこに書かれていた召喚呪文を唱えると、デビルが魔法陣の中から出現!その時、すべてを知っていたかのようにアミがジンとアキラに告げた。 「あなたたちは世界の運命を決めるデビルチルドレンになったのよ……」 容赦なく次々に襲いかかるデビル。そして、校舎の入口に出現した謎の白い発光体。その発光体に触れるたびに、ジンたちは同じ時間を繰り返してしまう。白い発光体は、時空を閉ざす「時のユガミ」だったのだ。 「時のゆがみで世界がほろびてしまうなんて……」 時のユガミを消す方法をさがすため、彼らはそれぞれの門(ゲート)をくぐって、いま旅立つ。 【出典】 株式会社アトラス.「ことのはじまり」.『真・女神転生 デビルチルドレン 闇の書 取扱説明書』.株式会社アトラス.2002,p.5
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トップ|基礎知識|合体|訓練所|バトルネット|攻略|マップ|デビル|魔法・技|特殊能力|アイテム|その他 闇の書 時のはざま 時のはざま|光のはざま 時の最果て|時の最果て 時のはざま 光のはざま マップ 最奥へ移動すると、会話イベントセイファートと戦闘一定ダメージを与えるか、倒すと、姿が変わっていく一定ダメージを与えた場合、上半身 ⇒ 下半身 ⇒ 上半身 ⇒ 下半身 ⇒ 上半身 ⇒ 下半身 時の最果てへ自動移動 上へ 時の最果て 時の最果て マップ 〔思い出の場所〕 移動直後、会話イベントどうする?|選択肢 魔界『中央』・ダークパレス選択 選択肢 もちろん 世界を救うさ 又はいや そんな事はないよ さらなる ボウケンを しばしの キュウソクを 新たな 転生を ああ オレは世界をシハイする しばしの キュウソクを 新たな 転生を 「さらなる ボウケンを」選択 エンディング ディープホールへ自動移動 「しばしの キュウソクを」選択 エンディング タイトル画面へ 「新たな 転生を」選択 最初からプレイ 上へ
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闇の書とは 「魔法少女リリカルなのはA s」で、物語の中核をなすロストロギア(指定遺失物)として登場した融合型デバイス。 本来の名は「夜天の魔導書」で、主と共に旅をして各地の偉大な魔導師の技術を収集し 研究するために作られた収集蓄積型の巨大ストレージ。 しかし、歴代の持ち主の何人かがプログラムを改変したために破壊の力を使う「闇の書」へと変化したと思われる。 その改変により、旅をする機能が転生機能に、復元機能が無限再生機能へと変化してしまった。 これらの機能があるため闇の書の完全破壊は不可能とされる。 また、真の持ち主以外によるシステムへのアクセスを認めない。 それでも無理に外部から操作をしようとすると、持ち主を呑み込んで転生してしまうという念の入りようである。 ゆえにプログラムの停止や改変ができないので完成前の封印も不可能。転生直後は、全頁が空白になっている。 この頁は、魔力の源であるリンカーコアを蒐集することで埋まるが、 完成前に闇の書を用いて魔法を使用すると、使用した魔力の分だけ再び空白に戻ってしまう。 頁は全部で666頁あり、一人の魔導師や生物のリンカーコアを蒐集できるのは一度きりである。 このリンカーコアを蒐集することで、その術者の使う魔法をコピーする機能があり、 実際になのはのリンカーコアを吸収した闇の書の意志はスターライトブレイカーを放って見せた。 ただし、コピーした魔法でも元々の術者との魔法資質の違いで別の効果となったり、術式を組み直す必要があったりする。 前者はスターライトブレイカー(チャージ時間が長くかかり、オリジナルにはない広域攻撃属性が付与)、 後者はフォトンランサー・ジェノサイドシフト(フォトンランサー・ファランクスシフトを闇の書の意志が、 自分の適性に合わせて「集中射撃型」から「広域拡散型」に改変・調整した)がその例。 頁が全く埋まっていない状態でも自力で空中を浮遊して移動することができ、 ある程度頁が埋まった状態では自力で次元転移までしていた。 完成後は、持ち主が闇の書の意志(管制人格(マスタープログラム))と融合することで、 巨大ストレージ「闇の書」に蓄えられた膨大な魔力データの魔力を行使できる。 当然蒐集した対象の魔法も使え、莫大な魔力がある分オリジナルを上回る威力を生み出す可能性もある。 おまけにサポートも闇の書の意志が行ってくれる。 しかし融合型デバイスの欠点である「融合事故」を引き起こす可能性がこの闇の書は特に極めて高く、 過去のほとんどの持ち主が完成・発動後に闇の書の意志に肉体を奪われてしまい、一定時間の後暴走状態に陥った。 実際に、今回の主である八神はやても、当初は融合事故の状態に陥った。 作中終盤にて暴走部分である防衛プログラムの分離に成功し、夜天の魔導書としての本来の力を発揮することが出来るようになった。 新しく名を与えられた管制人格「リインフォース」と主はやては、今度は本来の形で融合する。 この時の起動呪文は以下の通り。 「夜天の光よ、我が手に集え。祝福の風、リインフォース、セットアップ!」 融合後のはやての6枚のハネは実際に生えているのではなく、一種の魔法らしい。 その後、なのは達の協力もあって防衛プログラムの破壊には成功するが、 無限再生機能のため、すぐに狂った防衛プログラムを自ら作り出してしまうこと、 もう既に元の「夜天の魔導書」としての姿はないため、再構成も不可能であることから、 リインフォースの願いにより、なのはとフェイトの協力のもと、破壊された。 闇の書の特徴として、人の姿を持ち、自律行動する魔法生命体(プログラム)を作り出した事が挙げられる。 現在のところ、他のデバイスにはこのような機能は認められない。 融合型デバイスの特徴なのかもしれないが、本編では闇の書以外に融合型デバイスが登場していないので不明である。 闇の書(夜天の魔導書)に付随するものとして、以下のものがある。 [守護騎士ヴォルケンリッター] 闇の書とその主を守るために生み出された、将の「剣の騎士」シグナム、参謀の「湖の騎士」シャマル、 そして「鉄槌の騎士」ヴィータと「盾の守護獣」ザフィーラの4人からなる魔法生命体。 闇の書の第1次覚醒と共に現れ、以後闇の書のページを元に戻すために魔力蒐集を行い、同時にその主を守る。 ヴォルケンリッターは直訳すると「雲の騎士」となる。「夜天の主(あるじ)に集いし雲」 ベルカ式魔法を使い、アームドデバイスを使いこなす。ベルカ式の特性である対人戦闘に特化しており、 「1対1なら我らベルカの騎士に」(シグナム)「負けはねえ」(ヴィータ)とのことである。 使用するアームドデバイスは元々持っていたものだが、バリアジャケット(シグナム曰く「騎士甲冑」)は、 その時々の主のイメージによって作成される。現在のバリアジャケットは、当然はやてのイメージによるもの。 いざというときには修復が可能であり。本編での修復後の台詞は以下の通り。 『リンカーコア送還、守護騎士システム破損修復。……おいで、私の騎士たち』(はやて) 修復された後、はやての下に集結した際に述べた4人掛け合いの口上は以下の通り。 『我ら、夜天の主の下に集いし騎士』(シグナム) 『主ある限り、我らの魂尽きる事なし』(シャマル) 『この身に命ある限り、我らは御身の下にあり』(ザフィーラ) 『我らが主、夜天の王、八神はやての名の下に』(ヴィータ) なお、この修復時に、守護騎士システムも闇の書から切り離されていたことが明らかにされた。 このため、闇の書の消滅後も彼女らは残ることが出来たのだが、 これは同時に闇の書の持っていた無限転生機能も失ってしまったため、 はやてからの魔力供給が絶たれた時点で消滅することを意味している。 だが、そのことをむしろ前向きに受け入れた彼女らは、リインフォースから願いを託されて、 それ以後、「最後の夜天の主」八神はやてを見守り続けることとなる。 [闇の書の意志(管制人格(マスタープログラム))/リインフォース] CV 小林沙苗 闇の書に内包されているヴォルケンリッター同様のプログラム。 主と融合して魔力の統制、及び発動を行う。言うなればヴォルケンリッター最後の騎士といったところか。 守護騎士システムを含めた闇の書の全管理を行っているので「管制人格(マスタープログラム)」とも呼ばれる。 闇の書と分けて考えること自体が無意味であるところから、闇の書そのものと言ってもよい。 発動と具現化には闇の書の全頁(666頁)の蒐集と主の承認が必要となる。 蒐集したページが400頁を超え主の承認があると人格起動する。 一度発動すれば、他の騎士と同様に実体具現化し単独行動も可能。 また、主と肉体・精神の融合を果たすことで主の魔法の手助けとなる「融合型デバイス」としての機能も発揮し、 これまでに蒐集した膨大な魔法データを蓄積したストレージとしての「闇の書」を用いて、莫大な魔法を使うことができる。 人の姿を取るときは、長い銀髪と深紅の瞳が印象的な若い女性の姿をしている。 ヴォルケンリッターのうち、少なくともシグナムとシャマル、ザフィーラは、 この管制人格の存在を知っており、「あの子」「あれ」等と呼んでいた。 作中終盤は融合事故から暴走へと突き進む「闇の書の意志」と、なのはたちとの戦いとなった。 その強さは圧倒的で、近接戦闘の技量はフェイトとほぼ互角で、なのはでは相手にならない。 魔力は当然莫大で、吸収したリンカーコアの持ち主の魔導技術まで使えるという非常識さ。 バリアを貫かれてエクセリオンバスターのゼロ距離射撃の直撃を食らっても沈まなかった。 この融合状態の時に手足にあったベルトは、防御プログラムの暴走を抑える目的がある。 その後、主のはやてによって、暴走していた防御プログラムとコントロールを切り離され、 管制人格としての本来の機能を取り戻した。このときはやてに「リインフォース」という新たな名前を与えられた。 最終決戦では、本来の融合型デバイスとしての威力を発揮し、はやてと共に防衛プログラムの破壊に大きく貢献した。 だが、自分(管制人格)が残っている限り、遠からず防衛プログラムを再生して暴走してしまうこと、 そして元のプログラムが既に存在しないため、暴走しない状態には戻せないことから、自らの消滅を望み、 はやてとその仲間達に別れを告げながら消えていった。 消滅する前に、はやてに魔力や蒐集行使のスキルを引き継いで残したらしい。 10代後半相当。頭の2枚を除く4枚のハネは実際に生えているのではなく、一種の魔法。 [闇の書の闇(防御プログラム)] 八神はやてがリインフォースから切り離した防御プログラムの暴走部分。 闇の書の無限再生機能を持つため、尋常ならぬ再生能力を持つ。 初期状態ではさらに、魔力と物理の複合四層式バリアを持っており、生半可な攻撃はそもそも本体に届かない。 A s最終決戦はこの処理に費やされた。 最終的に、露出したコアを軌道上に強制転送されたところで、アースラのアルカンシェルの直撃を受け、蒸発・消滅した。 ただし、一度完全に消滅させても、闇の書の根幹ともいえる部分のプログラムであるリインフォースが残っている限り、 防衛プログラムも数日で再作成されてしまうため、リインフォースが自ら消滅することで、最終的に幕を引くことになった。 本来の防御プログラムの役目は、主や魔導書本体を保護すると同時に、蒐集したデータをバックアップし、 万一破損した場合はそれを修復するためのものだった。 [杖] 夜天の魔導書の紋章が先端に付いている杖。公式設定でも具体的な名称はなく、「杖」とされている。 A s最終決戦において、リインフォースと融合したはやては、この杖と魔導書を手にして、闇の書の闇に立ち向かった。 一般的なデバイスのように魔法管制・記録能力はほとんど無く、杖本体は加速・圧縮などの魔力サポートのみを行っている。 この理由は不明だが、はやての場合には、魔導書本体がストレージとなり、 融合したリインフォースが管制をしているため、一般的なデバイスの機能が不要なのではないかと推測される。 実際に、この杖が他のデバイスのように音声を発している場面はない。 ※融合型デバイス ベルカによって開発されたデバイスで、言うなれば、ミッドチルダ式のインテリジェントデバイスを極端化したもの。 姿と意志を与えられたデバイスが、状況に合わせ、術者と「融合」し、魔力の管制・補助を行う。 この形式では他の形式のデバイスを遥かに凌駕する感応速度や魔力量を得ることができる。 しかし、融合適性を持つ者の少なさや術者に合わせた微調整・適合検査の手間、そして何よりデバイスが術者をのっとり、 自律行動を始めてしまう「融合事故」の危険性・事故例により、製品化に至らなかった。 融合型デバイスは正しく使っても髪や瞳に変色が見られるなどの顕著な変化が見られる。 外見が術者とデバイスのどちらに近いかで制御できているかどうか区別ができる。 使いこなせていないと完全にデバイス側の外見になってしまうことがある。
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